どうも、場波です。
場所の「場」に「波」と書いて場波です。
さて、魔界フェス2024の準備は着々と進む。
毎年魔界フェスの準備から開催までのスケジュールは、魔界フェスが終わるか終わらないかぐらいから翌年の出演者候補の方々に声をかけ始め、年が明けるか明けないかぐらいにさくらホールの日程を抑え、そこからじっくり昼の部の企画を練っていくという感じ。
毎年この昼の部の企画を、無い頭を捻ってウンウン言いながら考えるわけだが、今年は最初から何となく方向性は見えていた。
というのも、廣島死闘篇で「仁義なき叩きぁい」のリメイク版をやってみて、毎年違うことをやらなくてもいいかな、前にやって面白かった企画をブラッシュアップしてもう一回やってみたいなと思っていたから。
一つ呪縛から解き放たれたような気分にもなった。
今までやってみて特に印象に残っていたのは、巨大トントン相撲か卓球の2つ。魔界フェス2回目と3回目の企画で、何も悩まず考えず魔界フェスをやれていた頃の企画だ。
その2つのどちらでも良かったのだけど、卓球が割と普通にラリーが続いた時に盛り上がったりしたし、なんか良い思い出が多かったのであまり深く考えずに卓球にすることにした。
あと7月にあったオリンピックの卓球ダブルスを観てたらそれが競技としてというより絵面として面白くて、今年は卓球ダブルスでいくことになった。
ちなみに当初「魔界オリンピック」というタイトルだったが、廣島の友人ベンに「オリンピックは使ったらヤバイよ」と言われ、また、coffee5ごうくんがラジオに出て魔界フェスの宣伝をした時に「番組内でオリンピックって言うとこのラジオも魔界フェスも終わりますよ。佐伯市がやってる桜ホールもよく許可出しましたね」みたいなことを言われて、ビビって「魔界国民体育大会」に変更した。
今思うとこれは自意識過剰だったと思う。
さて、内容が大体決まった魔界フェス2024。
ここで2つの問題が浮上してきた。
まず一つ目。
人手不足問題。
今年の魔界フェスはいつも手伝ってくれる友人達(通称魔界オールスターズ)が当日来れない人が多く、いつもの半分くらいの人数で運営していかないといけなかった。
そして二つ目。
卓球の試合多すぎ問題。
以前卓球をした時は参加者も今より少なく必然的に試合数も少なかったが、今年は32名が参加する。2対2(実際は1対1)で決勝までやった場合の試合数は31試合となり、それでは時間がかかりすぎるし、観るのも辛い。
開始時間はこれ以上早くできないし、14時までに終われなければ夜の部のタイムテーブルにも支障をきたしてきまう。
うーん、どうしよう。
とか思っていたが何とかなるもんで、人手不足問題はありがたいことに手伝ってくれる人が増えたのもあるし、そもそもよく考えたらそんなに人手がいらなかったりして、なんとかなった。
しかし卓球ダブルスの試合時間については、体育館を借りて実際に卓球をして1試合にかかる時間を計算してみたら1試合2〜4分という結果が出た。選手の入れ替わりも含めた1試合5分の計算でいくと、それだと予選だけで2時間半かかる…。
結構な期間この「予選2時間半問題」に頭を抱えていたが、ある日ふと「卓球ダブルス、ダブルスか…。ダブルスの次がトリプルスか…。じゃあトリプルスの次って何なんやろ」と疑問に思い、遊びで調べ始めたらYahoo知恵袋に「4はクアドラプルです」って書いてあった。
「4対4ならクアドラプルスか。卓球クアドラプルスってあるんかなぁ…見てみたいなぁ…。いや、ていうかやってみたいなぁ!」と唐突に思い立った。
この瞬間が魔界フェス2024での一番の閃きだった。
勝ち上がって対戦予定だった2人をチームにして4対4(実際は2対2)で対戦して最終的な勝敗はじゃんけんで決めるという、チームで一生懸命戦って最後は残酷にも運任せにする参加者から不満が漏れそうなルールを運用することにすれば、2回戦で行うはずの8試合を4試合に削れる!
さらに盛り上がって「そこから勝ち上がった人が今まで戦った相手達とチームになって8対8(実際は4対4)で戦ったらいいかも!それ、チーム感が出て決勝めちゃくちゃ盛り上がるんやない?4対4がクアドラプルスなら8対8は何?」
Yahoo知恵袋「オクタプルスです」
大谷「オッケー採用!」
これでなんと試合数は31試合から23試合に削れる。しかも、初戦で負けてしまっても、半分の人が2回卓球できることになる!
すぐに簡単なトーナメント表を作って、coffee5に駆け込み興奮しながらごうくんに説明した。
ごうくんは度々「え、ちょっと待って」を連呼しながらこの卓球クアドラプルスと卓球オクタプルスを理解しようとしてくれた。
余談だが、このクアドラプルスとオクタプルス、口で説明すると絶望的にわかりにくいらしく、説明文やトーナメント表を用いても「すごくわかりにくい」と魔界オールスターズからは超酷評だった。
自分でも今書いていて、読み返してみてわかりにくいと思う。
それでも俺はこれがやりたかったんだ!
あとはライフラインの内容とか、経験者にはフランスパンを食わせるとか、聖火点灯は長野オリンピックの再現をしようとか、話して笑って終わりでいいやんみたいな話を実際に実現させる方向で打ち合わせは進んでいった。
そして閉会式こと夜の部。
例年夜の部は普通にライブを楽しんでもらう感じだったが(出演者は普通ではないけれど)、今回は閉会式。そして、俺は今年は夜の部にも「廣島で学んだことを魔界フェスにちゃんと盛り込む」ことを目標にしていたので、オリン◯ックの閉会式をyoutubeで観ながら、または打ち合わせでみんなで話しながら、どんな要素があったら面白いかを考えてみた。
その結果、お客さんが金メダリストで、出演者は閉会式で演奏するミュージシャン、それをテレビ中継みたいな感じで進行するという、こちらも誰もがボツにしそうな案を採用してやってみることにした。
スカイラークの猫型配膳ロボット「ベラボット」はオリン◯ックと全然関係ないが、これは俺が今年一番やりたかったことなので、無理やりねじ込んだ。
直前1週間はものづくりに追われた。
みんなも急ピッチで準備を進めてくれている。
聖火台担当だった赤フンは聖火台の作成に失敗したらしく、「俺が聖火になる」と申し訳なさそうに言ってきた。
さぁ、いよいよ魔界フェス2024当日が来る!!
~~~中編其の二に続く~~~