佐伯市とNEXCO西日本による「おかえりなさいきキャンペーン ~食べること。体験すること。旅すること。佐伯女子旅~」は、九州圏内における車での小旅行をテーマに企画された。その宣伝用パンフレットの一部を、佐伯市在住のきららちゃんが務めた。普段はカメラマンでも編集者でもない会社勤めの事務員だが、彼女のインスタグラム・アカウントには、地域の風景に溶け込んだ友達との日常と、その日常に添えるように独自の視点で切り取られたポエムが綴られている。「佐伯女子旅」の企画者が、パンフレット制作にあたり、知る人ぞ知る佐伯の”リアル・インスタグラマー”にオファーを出した意図は想像に容易い。が、ここまで地域とコンセプトに寄り添った観光PRも珍しいと思う。もちろん、きららちゃんが仕事として写真を撮ったり言葉を考えるのは初めてのことだった。
「おかえりなさいき」を振り返る
「おかえりなさいき」この言葉を聞いてあなたは、何を、どんな場面を、思い浮かべるだろうか。
8月10日 11:42 InstagramのDMに「きららちゃんに福岡女子ターゲットの記事取材のカメラマンをとてもとても依頼したくて。(熱烈希望w)」というメッセージが届いた。
地域おこし協力隊のさきさんからのメッセージだった。
詳しい話を聞くと、佐伯市×ネクスコ西日本の佐伯の女子旅をテーマにした冊子を作るための写真を撮影してほしいとの事だった。
佐伯の女子旅…新しい!今までの、佐伯といえば、「魚」「海」「自然」みたいな感じの冊子じゃないやつ!いいじゃん!そう思った。
でも、私は、休日に友人とカメラを持って出かける事が趣味のただのカメラ女子である。
プロのカメラマンでもない。
そんな私の写真がいいってめちゃくちゃ押してくる、さきさん大丈夫かな?ってちょっと思った。
きららのインスタグラムより引用
10月下旬、写真についての打ち合わせを行った。
「女子旅」というテーマから、勝手に、キラキラ女子♡みたいな写真を依頼されてると思っていた。でも、打ち合わせの中で、私の佐伯への想いを聞いた編集の村上さん・菊池Pが、
「いわゆるインスタ映えみたいな写真じゃなくて、きららちゃんが感じていること・想っていることを自由に表現してほしい。きららちゃんの個人的な話でいいから。」と言ってくださった。
私にとって佐伯とは、時を刻む場所。楽しい事も嬉しい事も悲しい時も、どんな時も、一緒に時を刻む友人のような存在である。
この冊子は、私の佐伯への想いが詰まった冊子である。過去も今もこれからも…。
完成したパンフレットには、きららの写真とポエムが添えられている
今回、この企画に関われてすごくいい経験になった。
出来上がった冊子を見たときはすごくワクワクした。
なによりうれしかったのは、さきさんが私に写真を依頼したいと言ってくれたことだ。
このような企画に関わる機会をくださったさきさんには、とても感謝している。
「おかえりなさいき」のPRビデオも同じく、制作者・出演者・BGMも含めてすべて佐伯市在住の人たちの手によって作られた
「佐伯ってさ何もないよね」よく同年代の友人たちから聞く言葉だ。
佐伯には何もないわけではない、気づけてないだけである。
佐伯での遊び方を知らないだけである。
「佐伯何もない」そんなことを言っている若い子達に私は、言いたい。
佐伯ってさ、みんなが思っているよりいいところだよ。
佐伯はいつでもみんなの帰りを待っている。
どこに住んでいても
何をしていても
顔を合わせると
おかえりといってくれる
そんなまちを
私たちは愛している。
おかえりなさいき。
written by きらら:instagram(_mkrr_00)