熊谷拓明『醒めない熱波』佐伯公演に寄せて

2023年5月21日、ダンス劇作家・熊谷拓明の新作『醒めない熱波』が佐伯市「ル・パンダ・ハウス」で上演される。作・演出・振付・出演・美術・照明・音響・企画・制作、その舞台を構成する全ての役割を熊谷がひとりで担う驚愕のステ …

「ボキー家族」の夜

佐伯市でのライブは四年振りだという。当時の会場も今日と同じく「投げ銭ゲストハウス さんかくワサビ」。満を持しての凱旋となった。四年という歳月が長いのか短いのかは分からないけれど、この期間の出来事を振り返れば決して短いとは …

「魔界フェス2022」私観

極私的「魔界フェス2022」の感想 1.紫川カナシミ合唱団(仮) 今回の出演者で唯一まったくの知識がなかったアーティストでしたが、本編でも取り上げてる『ギリギリ』に胸を打たれた。この日はリーダーの方が不在で、フロントマン …

A DAY IN THE SAIKI 第四回「2022年の備忘録」

2022年、夏から秋にかけての備忘録 8月17日 小栗栖さんが企てた「トコナツPANDAふぇす」は、今まで佐伯市で参加したあらゆるパーティーでいちばん楽しかった。演者はもちろん、観客もそれぞれの理由を勝手に持ち込んで来て …

ル・パンダ・ハウス オープニング・イベント「〜繋ぐ〜」を終えて(by 小栗栖龍法)

「LE PANDA HOUSE」を簡素に説明すると、カフェ兼住居兼イベントホールという、些かややこしい文化複合施設になる。そのマネージャー、小栗栖が企画したオープニング・イベント「〜繋ぐ〜」は、ある意味でカオスティックな …

「おかえりなさいきキャンペーン」パンフレット制作にあたって(by キララ)

佐伯市とNEXCO西日本による「おかえりなさいきキャンペーン ~食べること。体験すること。旅すること。佐伯女子旅~」は、九州圏内における車での小旅行をテーマに企画された。その宣伝用パンフレットの一部を、佐伯市在住のきらら …

A DAY IN THE SAIKI – 第三回「見えないものが見えたなら」

見えているのか/形にならない現実と真実が 22日、サイキシミンのレコ発ライブが福岡のブードゥーラウンジで企画された。ただ、オミクロン株の流行もあって現地での演奏は断念せざるを得ず、当日は生中継という形での参加となった。豪 …

『僕とムーサの物語 THE MOVIE』現場レポート「スクリーンには映らない話」

さいき子ども市民ミュージカルが企画制作した自主映画『僕とムーサの物語 THE MOVIE』は、監督と撮影、あと数人のキャストを除く全ての出演者、スタッフを劇団の子供たちが務めた。助監督兼カメラアシスタントとして、撮影部の …

『DEEP SAIKI #05 ホビーショップキムラ』完成記念インタビュー

佐伯市の最深部にスポットを当てたドキュメンタリーシリーズ『DEEP SAIKI』が1年半振りに新作を更新した。対象は「ホビーショップキムラ」、まさに知る人ぞ知る佐伯市のディープスポットである。と同時に、あまりに知る必要の …

サイキシミン 2nd Album『人間』Release & trailer公開

タイトルが示す、「覚悟」のアルバム 11月11日、大分県佐伯市を拠点に活動を続けるサイキシミンの2ndアルバム『人間』が発売された。「ライブハウスもない」と冠を付けざるを得ない九州の過疎地域で熟成された大谷の曲は、1st …

建築家・鈴木謙介の建築設計による「LE PANDA HOUSE」

「LE PANDA HOUSE」の建築設計に寄せて  建築家の仕事とは、ひとことでいうなら「場所」をつくることだと考えています。デザインをして図面を作成することは、仕事のほんの一部にすぎません。場所という言葉は、空間、そ …

A DAY IN THE SAIKI – 第二回「大腸炎」

TMOVEの日常・ドキュメント・シリーズ 2021/7/27 腹痛がひどく、病院に駆け込んだら大腸炎と診断されてすぐに入院した。まる4日間断食し、今日からやっと(ほぼ水みたいな)お粥を食べれるようになった。等間隔で看護婦 …