新しいアウトドアの可能性をめぐって
大分県佐伯市を拠点に活動するアウトドア/ネイチャーガイドの工藤克史が、自らを主体にした企画運営事務所「テントテントツアーズ」を立ち上げた。藤河内渓谷のキャニオニングツアーや、地域の恒例イベントに定着した城山ナイトハイクなど、これまでの活動はもちろん、今まで以上に独自性の強い企画が期待される。
「テントテントツアーズ」は、いわゆる観光のツアーではなく、更に一歩踏み込んだ自然体験を目的とした事業形態をとっている。例えば「城山ナイトハイク」は、昼間の登山では感じられない、夜間の自然を安心して知ってもらう機会として周知している。キャンプにしても、参加者自らが火を起こし、地産の食材で自炊を行う。藤河内渓谷でのキャニオニングは、その雄大な自然と一体化する事で、他では得れない大きな感動を与えてくれるだろう。彼の活動の中心には、常に自然が位置するのだ。
祖母山の山頂にて
藤河内渓谷でのファミリーキャンプ
工藤は立ち上げの経緯について、「九州で1番大きな面積を持ってるだけあって、佐伯市には海も山も川もたくさんある。これに関しては、本当に過小評価されてると思う。全国的に有名な観光地はないけど、ここでしか出来ない自然体験は多い。地元の人たちも気付いてない凄さや、僕自身もいまだに驚かされる事があるから。もっと広く発信していくために始めた」と説明する。現在はコロナの影響で延期になった企画を改め、夏季に向けて準備中だという。
毎月第二・第四水曜日に開催される「城山ナイトハイク」
2021年6月7日には、NHKBS『にっぽん百名山』に出演。自然観察指導員として祖母山を紹介し、大きな反響を生んだ。お問い合わせ等は下記HPまたは各SNSまで。
テントテントツアーズ HP:https://www.tent-tent-tours.com
工藤克史:大分県佐伯市出身。大阪芸術大学のデザイン科を卒業し、大阪府青少年活動財団に所属したのち、2016年に地域おこし協力隊として帰郷。現在に至るまで、アウトドアを中心にして佐伯市の自然を内外に向けて発信する。2021年4月、個人事務所「テントテントツアーズ」を設立した。