『ロックンロール』、私を救ってくれた音楽。
『ロックンロール』、生き方を教えてくれるもの。
『ロックンロール』、愛と勇気と信念、あと気合い。
『ロックンロール』、もはや死語かもしれない令和5年7月6日。
この『ロックンロール』という言葉は、間違いなくこれまでの自分を作ってきた。
“デンデデンデデンデデンデ”みたいな曲調のことを指しているのではない。
リーゼントで革ジャンを着て、という見た目の話でもない。
右に行くべきか左に行くべきか。
やるべきかやらぬべきか。
悩んだ時の判断基準は、いつもそれが『ロックンロール』であるかどうかだった。
この世の中には、ロックンロールとは無縁の生き方をしている人もたくさんいる。
またロックンロールの皮を被ったようなバンドもいたりする。
大好きな漫画『日々ロック』に出てくるライブハウスの店長が「ロックンロールをやる奴には2種類の人間がいる。ロックンロールで戦うやつとロックンロールをファッションみたいに着こなす奴だ。俺は戦う奴が好きだ」みたいこと言ってたけど本当そう思う。
あと、大好きなバンドTHE VOTTONESのふーさんが「ロックンロールは0か100か。40くらいの奴はいない」と言ってたが、これも本当にそうだと思う。
ロックンロールとは、とても簡単で、とても難しいのだ。
7月7日金曜日、佐伯市coffee5にヒライマサヤというミュージシャンが来る。
ヒライマサヤは私の中でも圧倒的100%ロックンローラーだ。
きっとロックンロールという言葉に最初に書いたような曲調やファッションスタイルのイメージを持っている人には、ヒライマサヤに会っただけでは「この人はロックンロールだ」とは思わないだろう。
だが、何度も言うようにロックンロールは『生き方』のことだ。
ヒライさんは東日本大震災をきっかけに関東から熊本に家族で移住してきた。
それから数年後、別府に移住してきて今も別府に住んでいる。
私がヒライさんに出会ったのは2015年の冬だった。
佐伯で主催したライブに出てもらったのをきっかけに仲良くなり、ヒライさんのことを大好きになった。
棘のないやわらかい話し方、丁寧であったかい暮らしの送り方、どんなことでも必ずいいところをみつけようとする心の持ち方、とても的を得た音楽表現の評価の仕方、ヒライさんと接していく中でそういうことを何度も感じてきた。
よく「ミュージシャンは音楽が良ければ人格ができていなくてもいい」という意見もある。昔はそう思ったことが私にもあるが、ヒライさんと出会ってからそうは思わなくなった。
人格者とまでは言わないけど、私の好きなミュージシャンは皆とても真っ直ぐで正直な人ばかりだ。
ヒライさんの歌には、ヒライさんが大事にしているものがたくさん詰まっている。
ヒライさんが音楽しか見ていなくて、自分や他者を見ていなければ、ヒライさんの歌は響かないと思うし、逆に言えばヒライさんは自分とも誰かとも音楽とも向き合っているからこそ、ヒライさんの歌を聴いたら、誰もが大事にしていること、大事にしたいこと、大事にできていないことを思い出して、何かに想いを馳せてしまうのだと思う。
これだけでも私にとって、この素晴らしい歌を作ることができるヒライマサヤはロックンローラーだと言い切っていいのだが、まだまだ。
ヒライさんは何といってもライブがすごい。
でも、このライブのすごさだけは説明のしようがないので観てもらわないと始まらない。
ヒライマサヤの素晴らしい楽曲と、凄まじいライブ。そしてヒライマサヤという人間。
この3つを感じてもらうことができたなら、あなたも思うだろう。
『ヒライマサヤは純度100%ロックンローラーだ』と。
だからどうしても来てほしい。
ヒライさんに会ってほしい。
ヒライさんの歌を聴いてほしい。
ヒライさんのライブを観てほしい。
令和5年7月7日、もはや死語になったかもしれない『ロックンロール』を何の恥ずかしげもなく高らかに鳴らします。
あなたが『ロックンロール』を選んだなら、『ロックンロール』はきっとあなたを受け入れる。
『ロックンロール』とは、とても難しく、とても簡単で、そしてとても優しいのです。
是非来てください。お待ちしてます。