今日も『佐伯のおいさん』をさがして

縁もゆかりもない田舎に引っ越して、見つけたのは『おいさん』だった。「真っ当なものだけでは物足りない、気づいたら道をそれてしまう」私が見つけた小径。 なかむらかずみです。4年ほど前に大分県佐伯市というところに引っ越してきま …

ものがたりの生まれた町を歩く(大分県佐伯市・国木田独歩『春の鳥』)

通りを歩く観光客風情の女子、話を聞いてみると城山に登りたいと言う。初対面ながら車に乗せて城山まで案内した。後日この記事に出会うまで彼女がどんな思いで城山を目指していたのか知る由もなかったし、彼女を通じて幼いころから慣れ親 …

【INTERVIEW FILE 01 橋本広幸】蒲江・親幸水産のカンパチ

若干24才の「道の駅かまえ」の駅長・早川光樹は、大の魚好きが高じて神奈川県から大分県佐伯市に移住してきた生粋の魚バカである。魚にまつわる好奇心は尽きる事がない。早川を通じて佐伯市の魚を知ることは、地元の生産者から直接話を …

鶴見園が紡ぐお茶文化の未来「local tea room つなぐ茶屋」がグランドオープン

お茶の文化を継承する新しい試み 日本茶専門店・鶴見園が、カフェ「local tea room つなぐ茶屋」をオープンさせた。その名の通り「お茶と人」「人と人」をつなぐことをコンセプトに、今までにない新しいアプローチでお茶 …

河瀬直美監督『玄牝』の自主上映を敢行した「第七藝術まつり」とは?その活動を振り返る

この町で『玄牝』を上映する、ということの困難さ 河瀬直美の輝かしい経歴は今更説明するまでもないと思うが、映画館のない大分県佐伯市で『玄牝』の自主上映をするにあたっては、多少なりとも解説が必要になるだろう。決して文化的水準 …

建築家・宮城雅子が抱くcoffee5への想い

大分県佐伯市にあるネル・ドリップ専門珈琲店「coffee5」は、オープンから五年余りを経て、この街を代表する喫茶店の一つに成長した。自家焙煎した深煎り豆をネル生地でドリップする珈琲の味はもちろん、不思議と人が集まる引力を …

300メートルの間に100軒近くのスナックが立ち並ぶ「新町通り」の今

大分県佐伯市のスナック街「新町通り」 「スナック」は日本独自の文化だが、これにはそれなりの理由がある。文字通り「軽食=snack」に由来するものの、その成り立ちには1964年の東京五輪が大きく関係している。当時、多くの外 …

A DAY IN THE SAIKI – 第一回「ベトナムの夜」

地域に密着した映像制作を生業にする工藤智之の日常ドキュメント・シリーズ 5/15、外国人技能実習たちがバーを兼ねてる僕の事務所を訪れてくれて、夜通し喋った。首謀者はさんかくワサビのオーナー、中村香純とやまうちサイクルに務 …

ドキュメンタリーシリーズ『DEEP SAIKI #3 サイキシミン』が語りかけてくるもの

大分県佐伯市在住のロックバンド「サイキシミン」。まだパンデミックが起きる前の、彼らのある1日に密着したドキュメンタリー映像『DEEP SAIKI #3』は、ライブハウスのない地方で音楽活動を続けることの孤独と、それでも「 …

カルチャーとは何かと問われれば。

佐伯のカルチャーと聞いて皆さんはどんなイメージを持ちだろうか?食の強さ、歴史の深み、風景の重さ、ローカルとして根強いファンやリピーターを生み出しつつあるローカルエリアの一つとしての佐伯市。ディープでありながら斜めな視点を …